朝日新聞連載広告  『私と焼酎』  スクラップ


◎その1〜

 たまに「今日は体調が悪いな」と感じる朝も、夕方には『まぁ、一杯飲めば治るだろう」と独り言。やっぱり酒飲みだなぁ、と実感するひとときでもあります。「焼酎は二日酔いしない」「酔いざめがさわやかだ」といわれます。こういうときは、やっぱり焼酎に限りますね。
「今宵は何にしようかな・・・・、ロックそれともお湯割り!?」なんとなく食欲も出てきて、調子も回復してきたかのよう。
「おーい、もう一杯」
 今夜も焼酎がうまい・・・・。



◎その2〜

『焼酎は長寿酒』といわれていたのを知っていますか?なんでもギネスブックに紹介されてた世界一の長寿者の方の愛飲酒だったとか。「ほら、みろ。だから、今夜も一杯・・・・」そんな声も聞こえてきそうですね。「この一杯が命の源。お湯割りでもロックでもうまい。こんな幸蔵に巡り逢えて、幸せだなぁ・・・・」と、シミジミしたりして。
「そんなに喜んでもらえて嬉しいよ」と話せるものなら焼酎のビンからお礼が聞こえてきそう――――。
 なかなかいいね、秋の夜長の独り酒。




◎その3〜

 季節の変わり目で、ちょっと風邪ぎみの夜。「こんな日くらい、晩酌を控えたら?」と妻は言うだろうけど・・・・。「こんなひだから、飲むんだよ。お湯割の幸蔵をちょっと飲めば、体がカッとするだろう?そしたら、汗も出るし、熱も下がる。寝つきもよくなって、きっと明日の朝には治っているさ」
一気にまくしたてながらロクヨンのお湯割をうまそうにすする。「あなたにとっては何よりの薬ね」と妻が笑う・・・。
 そうなのですよ。私の百薬の長は焼酎なのです。




◎その4〜

 「私は家で飲むと、すぐ酔っ払うんです。特に幸蔵は利きますねぇ」と言う人がいます。こういう人は、愛妻家が多いとか。妻の前でリラックス。しかも好きな酒を、自分好みで飲むのだから、酔わないほうがおかしいですよね。
「おい、おれは愛妻家タイプだそうだ」「ふ〜ん、そう?」と、つれない素振りでも、つまみが一品多かったり、「もう一杯、飲みますか?」なんて、まんざらでもなさそうな妻の顔が浮かびます。
 焼酎は、夫婦の潤滑油でもあるんですね。




◎その5〜

 食欲の秋。秋刀魚に松茸、ジューッと焼いたのに、カボスをキュッと絞ってつつく。秋の味覚に思わずゴクッ。
こんな時、隣に『幸蔵』でもあれば、まさに至福の時。ロックグラスに勝ち割り氷で。残ったかぼすをキュッと加えるのも、乙なもの。
「いやぁ、ずっと以前、秋刀魚のかぼすをグラスに絞ってしまって・・・。棚からぼたもち、けっこういけましてね。キリッとのみ口が変わるんですよ。それ以来、ときどきかぼす割りで飲んでます」
 秋には秋の楽しみ方で『幸蔵』三昧。




◎その6〜

 「ぼくは、肴によって飲むアルコールを変えるのが楽しみ。魚のときはもっぱら焼酎ですね。『幸蔵』のお湯割りなら、話し込んでもおいしく飲めるし、体が温まって、顔が赤くなってきたらセーブする。体調をはかりながら飲めるのも焼酎のいいところですね」なるほど、飲むほどに良さがあるわけです。
 「以前、友人と飲んだ時、これが故郷の味だと、すすめてくれたのが『幸蔵』。故郷に自慢の酒があるのはいいものだな、と思いました」
 故郷を語れる『幸蔵』って粋ですね。




◎その9〜

 お世話になったあの方へ、お歳暮の季節がやって来ました。「わが家では”今年のヒット商品ナンバー1”を家族投票で決め、人気の高かったものをお歳暮商品に選ぶことにしています」なるほど、いいものだから自信を持って贈れるわけですね。「今年は長男が成人しまして、初めて一緒に『幸蔵』を飲みました。今年のお歳暮は全員一致で決まりでしょうね。わが家に幸蔵派がまた一人増えた記念にもなるし…」
 『幸蔵』が伝える家族の成長。粋なお歳暮選びです。




◎その10〜

 「ただいま」と家に入ったとたん、メガネがくもる季節です。こんな日には熱めのお風呂と、焼酎のお湯割りが何よりうれしいもの。
 「『幸蔵』のお湯割りを先にもらおうかな」メガネを拭きながら妻の酒の支度を待つひととき。幸蔵のラベルに目を落とせば『伝承かめ壼造り』……。「つまり、愛情よね」妻の一言にドキリ。あわててお湯割りをゴクリと飲んで、またメガネをくもらせてしまう。「あら、幸蔵のことよ」納得。
 くもりガラスにぬくもり感じる冬のひとこま。




◎その11〜

 街にジングルベルが鳴り響くころ。思い出すのは娘の笑顔。
「お父さん、クリスマスくらい、シャンパンとかワインにしたら?」と焼酎党の私に言う。「何を言うか」とガンコな私に、『幸蔵』と切り子のロックグラスをペアでプレゼントしてくれた。「クリスマスだからちょっとおしゃれに。お母さんと一緒に飲んでね」とカード付き。娘心においしさ百倍。その年の暮れ、「私お嫁に行きます」なんて言いやがって…。
ほろ酔い気分でクリスマスには幸蔵・オンザロック。




◎その12〜

 クリスマスが過ぎれば、愛用の日めくりカレンダーも薄っぺらに。やがて来る大晦日に備えて『幸蔵』の残りをチェック。「年越しそばの予約の前に、幸蔵を注文してくれよ」と妻に念おし。
今年も一年お世話さま、来年もよろしく、とつぶやきながら妻と幸蔵で乾杯。年の終わりも年の初めも、幸蔵と共に過こすのが習慣になってしまった。「幸多かれ」と祈るひとときにふさわしい名の焼酎―――
 そのお湯割りのぬくもりに包まれながら、今年も除夜の鐘を聞きたい…。




◎その14〜

 わが家はみんなこたつが大好き。日曜日になると、こたつから首だけ出して、テレビを見たり、本を読んだり。「まるでカメみたいね」すると「同じカメならあれがいいな。『伝承かめ壼造り』。持ってきてくれよ」とこたつに入ると一歩も出ようとしない主人。仕方がないな、と言いつつグラスと氷を人数分。こたつでアイスクリームもいいけど、こたつで『幸蔵』オン・ザ・ロックも中々ぜいたく気分。私もだんだん気持ちがカメになる。
 『幸蔵』とこたつのマジック。




◎その15〜

 おやじが風邪をひいた。珍しく気弱になっていると言うので、様子を見に行くことにした。手土産に『幸蔵』を持って行こうとしたら、妻が「病人に?」といぶかしがる。「おやじにとっては薬のようなものだよ」―――
 昔からそうだった。風邪をひいたらお湯割りで。『幸蔵』を見ても元気が出ないようなら、タイヘンだ。『おやじ、帰ったよ…」枕元に『幸蔵』を置く。やっぱり元気がないカナ?「お、幸蔵か。お湯割りの支度をしてくれないか?」――
 ああ、よかった。







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