新 茶
No.129 / 2011年4月21日配信
今年の一月中旬頃、NHKの番組で緑茶に含まれる成分が想像以上に身体に良い効果をもたらすという情報を流していました。カテキンの抗酸化作用などは既に言い尽くされてはいますが、お茶を飲むことで悪玉コレステロールや高血圧、血糖値の数値が改善されたと報告されているので、ついついテレビ画面に見入ってしまいます。もしや私の高脂血漿にも効果があるのでは!と。
お茶どころ静岡県の掛川市では市民の皆さんが地元のお茶を毎日たっぷり飲まれています。登場しているおばあちゃんも一日に何度もお茶を飲み、その健康の数値はもちろん、笑顔がとっても健やかです。小学校の水道(?)栓をひねるとお茶が出てくるシーンにもびっくり。そこで飲まれているお茶は含まれる成分値が高く、たいへん優れているそうです。
私たちが日常飲んでいる普通のお茶の葉でも、少し工夫をすれば味も風味も色も濃くなり、健康成分もグ~ンとアップするのだとか。情報どおりに熱湯を少し注いですり鉢で摺り、たてたお茶を一口飲んでみると、信じられないくらいの美味しさ。深い、旨い!ごく普通に飲んでた緑茶の世界が大きく変わりました。そう、今想えば、お茶好きだった母にはこんなお茶を飲んで欲しかった。
八十八夜、新茶の季節です。母の日も近づいてきました。実家の仏壇に供えてもらうために母へのお茶を準備するのが恒例となっています。ずいぶん昔、私は初任給で母にお茶を贈りました。あの時の母の笑顔がいまだに忘れられません。「伝承かめ壷造りだったっけ?とにかく本格芋焼酎『幸蔵』でいいのよね、お父さんは」と、もう少し先の話ですが、娘が初任給で買ってくれるそうです。プレゼント選びがラクで助かるわ、だそうです。