駆け抜ける一年
No.9 / 2007年12月21日配信
カボチャを食べ、ゆず湯に入る冬至の夜。妻に贈るクリスマスプレゼント選び(えらいでしょ)に、イルミネーションの中を歩き回る会社帰り。娘が焼いてくれたケーキとグリルチキン、シャンパンで祝う聖夜。ウコンの力を借りて出かける連夜の忘年会。仕事納めの挨拶回り。「来年こそは早く出そう」と年賀状作り。「大掃除手伝ってね」の声に、洗剤を買いにホームセンターに出かける週末。今年は少し楽させようと、おせち料理を予約して、屠蘇散だけを買い入れる。お年玉のポチ袋を忘れないようにと何度も言い聞かせる29日。買ったばかりの餅も作れるホームベーカリーで餅作り。赤い実のついた千両を妻が生けるあいだに、しめ飾りをドアにつけ、三方の鏡餅にみかんをのせて床の間に。ふ~、会社から解放されても家事が待っている年末休暇、師が走るのも理解できます。来年こそはそば打ちをマスターして、年越しそばは打ち立てを食べよう。代りばえがしないなと、文句をいいながらもついつい見てしまう紅白歌合戦。そして行く年、来る年、煩悩ばかり。厳かな108の鐘の音。
今年を振り返ろうとすると、突然去年の年の瀬が浮かんできました。結局、去年同様、慌ただしく過ぎ去っただけの一年だったけど、「無事」に過ごせたことに感謝。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」を静かに注ぎ、唐津焼のカップをゆっくり傾けました。お疲れさま。「幸蔵」がゆっくり微笑んでくれたような気がします。