立 春
No.49 / 2009年2月1日配信
冬から春へ、季節の節目である「節分」の次の日が立春です。寒さも厳しい時期だけに、「さあ、春が立ち上がりましたよ」と急にいわれても戸惑いを覚えるばかりですが、とにかく旧暦では立春が一年のスタートの日なのです。節分に豆まきをして一年間の厄払いをするのは、もともと大晦日の役割があるからだといわれていますが、まあ、それについては納得できる気もします。
この時期は毎日、夜の長さがおおよそ1~2分/日の割合で短くなっているといわれます。我が連れ合いは「日没が遅くなったわね」と素直に喜んでいます。そういえば、子供の頃から戸外で長く遊べる夏の方が好きでしたし、光溢れる時間が伸びることは嬉しいことでした。明るい時間が長くなると、誰でも得した気分になれるものです。
海の向こうからは、建国以来はじめての黒人大統領の「建国の夢」を語る言葉が流れてきます。難局を乗り切ろうとする強い意志。そのスピーチに心が揺り動かされるのは私だけでしょうか。今、アメリカは懸命に立ち上がろうとしています。まだまだ寒くて夜も長いけれど、光と希望を感じられる季節はすぐそこに迫っているような気がします。
大晦日に誓った2009年の抱負を忘れかけています。今年もまだ、一ヶ月と少ししか過ぎていないのに早くもこの体たらく。いけない、いけない。もっと真剣に頑張らなければいけません。そんな不甲斐ない私を、お湯割りの伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」の湯気が叱ってくれたように見えました。親友のような暖かい激励が、おなかの中からじわっと体中にしみ渡っていくのを感じます。