春のきんぴらごぼう
No.56 / 2009年4月11日配信
暖かい春のイメージはサラダに適した春野菜とフレッシュジュースです。特にみずみずしくて色鮮やかなグリーンをよく目にするようになります。少しは健康にも気をつけるようになったのでしょうか、夕食に登場するサラダを好ましく思えるようになりました。
春野菜にはそんな新鮮な印象が付いて回りますが、私が夢中になってしまうのはイメージ渋めの「春ごぼう」。歯が弱くなった家老が、城内で食事の時に「ごぼうは春に限るのう」と言ったかどうか。秋冬に出回っていたごぼうと違い、香りがよくて柔らかいので、サラダで食べても美味しいものです。
「なんて言ったかしら、ほらあの~、そうイヌリンとかリグニンとかいう食物繊維。ごぼうには沢山含まれているので身体にいいそうよ。大腸がんの予防にもいいかもね」と、我が連れ合いが得意そうに語りかけます。私は、じゃあ、きんぴらごぼうにしてくれないかと、ここぞとばかりにリクエスト。
春ごぼうのやさしい歯ごたえを感じながら、伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」をゆっくり喉に流し込みます。日本人で良かったと思う瞬間を作り上げてくれるのはやっぱり旬の食材。もちろん私には、幸蔵のアシストが絶対に欠かせませんが。