イワシ鍋
No.119 / 2011年1月11日配信
大寒は一年中で一番寒い頃にあたり、今年の暦では1月20日です。毎年のことですが、この時期はやっぱり身体の中から温まる料理が一番。我が家の「ホットメニュー」の中心をなすのはもちろん「鍋料理」です。家族そろって「鍋ファン」なので、秋が深まる10月末からの食卓は卓上コンロに占領されっぱなしという状況です。
より多くの鍋を楽しもうと頑張ったおかげで、我が家の「鍋メニュー」も結構増えましたが、この時期おすすめなのが「イワシ鍋」です。ぶつ切りにして豆腐や野菜と一緒に、紅葉おろしを加えたポン酢で頂きます。私は冬によく食べるし、脂も乗って旨すぎるので、真冬が真いわしの旬だとばかり思っていましたが、本当の旬の時期は夏から初冬なのだそうです。冗談みたいですね。
昨年秋の高海水温の影響で秋刀魚は不漁でしたが、イワシの漁獲量は逆に多いのだとか。大衆魚から高価な魚の仲間入りをしていたイワシが安いのは嬉しいことです。イワシはビタミンB群、D、Eなどが豊富だし、EPA、DHAなどの不飽和脂肪酸を多く含むので、生活習慣病の予防に良いといわれます。栄養面ではイワシ(鰯)はけっして弱い魚ではありません。
「ふつう、若い娘は、魚臭いとか生臭いとか言って敬遠するけど、結構美味しそうに食べるよな」と、イワシの骨を外している娘に話しかけると、「そう、舌がお父さんに似ているって思うと複雑だけど、仕方ないかもね」と諦めの表情。「まあ、いいじゃないか」と、伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」のお湯割りも加わった私は気分上々。窓の外では強い北風。電線の音がピュー、ピュー鳴っています。