験(げん)担ぎ
No.120 / 2011年1月21日配信
センター試験も終わった大学受験生も高校受験生も、多くの人が追い込み本番を迎えています。受験シーズンになると、必ず心にわき上がってくるのが「なぜ、もっと勉強しなかったんだろう?」という後悔の念。問題集を広げてはいるものの、頭の中は完全にラジオの深夜放送に乗っ取られ、ビルボード100に入った赤丸急上昇の洋楽サウンドとDJの話に魅了されっぱなしの日々でした。
大卒資格で少しでも人生を有利に過ごせるようにとの「両親の思い」とは裏腹に、私が取っていた行動はそれを裏切るものばかりでした。努力をしないものには未来は応えてくれません。そんな簡単なことが解らない私には、第一志望校への合格など実現するわけはありません。今夜こそは深夜放送を聴かずにしっかり勉強をしようと誓いをたてても、その夜もついついラジオのスイッチに。
あるアンケート調査で「げん担ぎ」をする受験生は4人に3人の割合で、女性に限っては8割を超える生徒が「げん担ぎ」をするという結果がでていました。げん担ぎの1位は「合格を祈願する」で、2位「お守りを買う」、3位が「げん担ぎ商品を買う、食べる」だそうです。そういえば、スーパーのチラシに「豚カツ」などのカツ類のセール案内がたくさんありました。
今なら「トンカツ旨かった(馬勝った)」ということで、馬刺も食べたいところですが、焼酎好きの大人の私ならともかく、今の受験生には特に「キットカット」の人気が高いそうです。そういえば、勉強もせずに合格ばかり神様に祈っていたなぁ、と都合の良い性格に苦笑い。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」のお湯割りの湯気が「やっぱりそうだったんだね。ふふっ」と微笑みました。