手づくりチョコ
No.121 / 2011年2月1日配信
私が若い頃は、まだまだ女性の方から男性に対しておおっぴらに「好きです」とは言えない空気が支配していました。当時の「バレンタインデー=好きな人に思い切って告白する日」は、とても緊張感があり、それゆえに顔を赤らめてしまうような失敗談など、様々なドラマを生んでいたような気がします。手づくりプレゼントには神がかり的な効果があった時代です。
何事もなく終わった高2のバレンタインデーの放課後、ちょっぴり残念な気分を残して下駄箱の扉を開くと、中に大型の封筒が入っています。周りを見渡して誰もいないのを確かめると、さっとそれを鞄の中に放り込み帰宅。手づくりのチョコと野球部のあなたへという手紙が入っていました。あれっ、俺は野球部じゃないけど?え~、隣の野球部員の下駄箱と間違えている。
イマドキの女子中学生が同性の友達に贈るという「友チョコ」実施率はなんと76%もあるのだとか。そして、その多くが手づくりチョコを贈るといいます。どうしてもっと男の子に贈らないんだろう?巷では同性だと気を遣わなくて楽しいと「女子会」が流行り、相手にしてもらえない(?)男は草食系が増殖中。何か変ですよね?
「今年もお父さんには手づくりのチョコあげるね!」と娘が言います。「どうせ、友チョコづくりのついでだろう」「へへっ、わかった?」と舌を出しながら「でも、去年、焼酎を飲みながら食べると美味しいって言ってたでしょ。だからよ」伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」の酒の肴がチョコになる日が今年も近づいています。