白雪姫
No.152 / 2011年12月11日配信
最初に白雪姫の絵本を読んだ時季がクリスマスの頃だったので、私の中には白雪姫=クリスマスのイメージが刷り込まれています。嫉妬深い継母の王妃による「度重なる殺害計画」をくぐり抜けて、最後は王子と結婚することになる物語です。「鏡よ鏡よ、鏡さん。世界で一番美しいのはだ?れ?」のフレーズは今でもしっかりと憶えています。
ご存知の白雪姫はドイツのヘッセン州に伝えられていた民話のひとつです。19世紀初頭にグリム兄弟が原話を集めて編集した「グリム童話」には、「白雪姫」や「赤ずきん」「ヘンデルとグレーテル」など日本でも有名な童話が沢山。懐かしくて、私も先日ブックオフで文庫本を手に入れたところです。
数年前、テリー・ギリアム監督による「ブラザーズ・グリム」の映画が封切られた時のこと。こだわりの映像づくりが得意な監督なので、家人を連れて12月の平日の夜にワクワクしながら映画鑑賞に出発。シネマコンプレックス全体に「人気(ひとけ)」が少なかったので、ゆっくりと観れると思いながら入館しました。なんと、その広い観客席には私達2人だけ。狐につままれたような夜でした。
まるで魔法をかけられたような優雅な時間と空間を楽しんだ後、映画館を出る私に家人が「面白かったけど、こんな映画、みんな興味がないのかしら?」と不思議そう。その夜の帰宅後、いつものように伝承かめ壷造り・本格芋焼酎『幸蔵』をマイカップに注ぎました。映画の余韻か、童話の記憶か、「鏡よ鏡よ、鏡さん。一番美味しい焼酎はな?に?」と独り言。映画鑑賞の後の一杯もまたオツなものです。