報・連・相

No.158 / 2012年2月11日配信

 朝は塩胡椒を効かしたほうれん草のバターソテー、夜のほうれん草はおひたしで、ごま醤油和えが最高です。鉄分の含有量が多い野菜だということは、昔習っただけなのに不思議と忘れることがありません。ほうれん草も年中出回るようになりましたが、私の中の旬はやっぱり冬。寒気にさらされると甘みが増すといわれますが、そのあたりは白菜などと同じです。

 この私が大好きなほうれん草は、九州よりも東北地方が沢山食べられているそうです。東北地方太平洋沖地震前の国の統計によれば、秋田市の消費量は九州の主要な都市の消費量の約2倍はあるそうです。食品スーパーや農産品直売所でも沢山並んでいるし、私たちもけっこう消費していると思うけど、まだまだ及ばないのが現状です。

 組織における「報・連・相(報告・連絡・相談)」の大切さを教えてくれた先輩がいました。マンガのポパイでは、ほうれん草の缶詰で必ず最後にパワーをつけていたな、という懐かしい話もしていました。2人で飲む小料理屋のカウンターでは、必ず胡麻和えほうれん草の小鉢が出されていましたが、そのほうれん草パワーもかなわず、先輩は数年前にこの世を後にしてしまいました。

 伝承かめ壷造り・本格芋焼酎『幸蔵』で先輩との想い出を温めようと食卓につくと、そこにはオリーブオイルがかかっている小振りなほうれん草の「生のサラダ」が。ほうれん草のサラダが旨くないとは言いませんが、う~ん、今夜のメニューは不満です。「メニューを決める前には、やっぱり俺に『報・連・相』だよな」という私を家人が不思議そうな顔をして見ています。

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