ニラのチヂミ
No.165 / 2012年4月21日配信
ソメイヨシノが散って、八重桜がその優雅な姿を見せる時季、GWが近づく週末。優しく暖かな風に誘われて、久しぶりに家人を誘って郊外に散歩に出掛けます。そして、帰りに農産品直売所へ立ち寄って新鮮な野菜達に囲まれると、私の無駄を見抜く制御装置はすぐに壊れてしまいます。無駄な買い物をしてはダメだという警告はもう聞こえません。
摘みたて、採れたての野菜と果物で、かごは瞬く間にいっぱいになってしまいます。私の頭の中での酒の肴は、基本的には魚介類料理が柱で、肉類が続き、最後が野菜類ということになります。それなのに、フレッシュな野菜に出会える歓びと買い込んだ後の充実感はなぜか最高なのです。その日は最後にニラを2束ほどかごに放り込みました。
日中出掛けた後の夕食は手軽なものに、と家人はいつもそう思っています。手をかけなくても美味しいものは沢山あります。そういう時は韓国旅行後に我が家の味に加わった「キムチの味」が助けてくれます。買い込んだニラを使っての「キムチ」プラス「ニラ」のチヂミを家人に頼みました。「それはいいかも!」と家人の明るい声が聞こえます。
ホットプレートの上でチヂミが香ばしく焼き上がります。「ニラは動脈硬化の予防にも良いってね」と家人が言うと、「じゃあ、お父さんにいいのよね、ニラって」と娘が続き、キムチも二ラも臭いという話になり、私のオヤジ臭の話に発展します。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎『幸蔵』の良い香りも判らない者達の話です。勝手にしろ!何がオヤジ臭だ!大人の男として、ここはひとつ、我慢、我慢。