カリフォルニア・ロール

No.173 / 2012年7月11日配信

 先月、テレビを見ているとイヌイットの村で日本食の食堂を経営している人が出ていました。鯨等の大型ほ乳類を生で食べる習慣がある地元の人々は、生魚を使う寿司や、薄味の日本食に親近感を感じているようでした。その「オオサカ」という食堂は、韓国の人が出している店でした。辛い韓国料理より、和食の方がこの地域にフィットすると判断したのは流石です。

 その主人が作っていたのが、カリフォルニア・ロールでした。今は世界的に有名になった、アボカド等の具を使った西洋巻寿司です。カリフォルニア・ロールは1960年代にロサンゼルスのリトルトーキョーで作られたものがルーツだとか。今では寿司の本家、ニッポンにも逆輸入され、近所の回転寿司屋さんのメニューにもしっかり載っています。

 「何、これは?」と刺身醤油とわさびが添えられた、緑と黄緑のツートンカラーの果実に驚きました。家人が「アボカドの刺身よ。美味しいわよ」と教えてくれました。アボカドの知識くらいはありましたが、晩酌時に刺身状(半輪切り)になって、いきなり醤油と一緒に出てきたのでびっくり。その、まったりしたトロケる味わいに、深く考え込んだ10年くらい前の話です。

 それ以来、ビタミンEなどを豊富に含む栄養価の高いこの果物を、「老化防止や肝機能強化にも良いそうよ、美味しいでしょ」と家人に洗脳されながら食べてきました。おかげさまで元気(?)です。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎『幸蔵』にも合うからオススメです。それにしても、そんなに推薦できる美味しさなら、なぜ回転寿し屋ではカリフォルニア・ロールを食べないのだろう?少々太めの我が家人は。

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