梅干し

No.204 / 2013年5月21日配信

 収穫された青梅が店頭に並ぶようになりました。自分で梅酒や梅干しを漬け込むわけではないのに、なぜか嬉しくなります。青梅を見ると条件反射的に梅干しの姿がダブって見えてきます。独身時代まではそうでもなかったのに、家人の影響もあり、現在では「梅干し」をとても好きになってしまいました。今や、我が家ではもう食卓に梅干しを切らすことなど絶対に許されません。

 アツアツのご飯に酸っぱい梅干し。梅干しが印象的な「日の丸弁当」。そしてスタンダードな梅干しおにぎり。昔から日常的に食べられてきた梅干しは、ご飯との相性を抜いては語れませんが、食事の洋風化に伴い、「米」とともに消費量が少なくなってきています。昨年の1世帯当たりの梅干しの年間消費金額(総務省「家計調査」)は1,261円で、10年前の1,788円を大幅に下回ります。

 高齢化が進む我が国では、歳を重ねる毎にパンの利用頻度が上がっているそうです。あるネットリサーチによると、ほぼ毎日パンを食べる人の割合は20代男性は23.5%なのに、60才以上の男性では55.0%の結果に。私にはヘルシーな「和食」が高齢化ゆえに敬遠されていく不思議な現象がいまだによく理解できません。

 「蜂蜜を加えたものより、やっぱり酸っぱいだけの『昔ながらの梅干し』が良いよね!」と、梅干しの好みについては珍しく家人と一致。梅干しに多く含まれるクエン酸は、一日の疲れを取ってくれる大切な成分です。特に、夏には欠かせません。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎『幸蔵』の毎日の一杯とともに、毎日一粒の梅干しも大切にしたいものです。

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