鰻を食べたい

No.209 / 2013年7月11日配信

 一月の「大寒」は一年中で一番寒い時期だ、とお天気キャスターが毎年伝えてくれるので、二十四節気の「大寒」は良く憶えています。その反対の一番暑い時期は大暑(たいしょ)というのですが、言葉の印象は強くありません。かわりに暑い時期といえば「土用の丑」がすぐに思い浮かびます。今年は土用の丑の日が7月 22日、大暑が翌日の7月23日だそうです。

 単純な私は「暑いときは焼肉か鰻に限る!」と思っていますが、日本養殖新聞によれば、鰻は4年連続で今年も出荷出来る量が少なく、これからもニホンウナギの将来は危機感でイッパイらしいです。値段が上がり、ますます「たっぷり」食べることができなくなりそうで、「鰻好き」の庶民の私にとっては頭の痛い話です。

 ところがスーパーの西友では先月の父の日前に「300円の値下げ」してくれるし、有名牛丼屋でも手頃な価格の「鰻丼」をメニューに加えてくれました。まるで、鰻好きな私の嘆きが届いたのか、ありがたい神様が愛の手を差し伸べてくれています。職場の後輩の話では、「うな牛」なる「うなぎ+牛」のミックス丼もあるのだとか。スゴイ!

 「わたし、鰻にはお父さんみたいに思い入れはないし、鰻が捕れなくなっても別に困らないわ」と娘が言います。「なんてコトを言うんだ、鰻がいなくなると、日本の歳時記が狂うじゃないか。オレにとって、土用の丑は鰻の日なんだよ!」「それって、少し、異常じゃない」と娘。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎『幸蔵』と鰻の蒲焼き、娘には分らないだろうなその味は、まだ。

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