熱帯夜

No.211 / 2013年8月1日配信

 今年は梅雨明けが昨年に比べて2週間は早かったようです。「洗濯物が乾かなくて困る」と言って嘆いていた家人は、梅雨明けでホッとしたのもつかの間、今度は気温の急上昇についていけず、「暑い、アツイ。寝付けないわ」と熱帯夜に向かって毒づいています。

 今夜は熱帯夜で28度のところもあるでしょう、と天気予報のニュースが聞こえてきます。私もTV画面の天気予報士に向かって「ちょっと、その28度ってのはウチの地域じゃない?ひで~な、その気温」と文句タラタラ。南側の部屋の温度を測ってみると、深夜に向かう午後10時なのに何と室温が32度もありました。

 明日は土曜日だしと、購入間もない冷蔵庫から氷を持ってきてカップに放り込み、伝承かめ壷造り・本格芋焼酎『幸蔵』を注ぎます。ピスタチオの殻を剥いていたら、夜も11時なのに、家人が手にビーフジャーキーを持って「私もいいかしら?」と寄ってきます。聞くと、ビーフジャーキーはとても高級なのだそうです。私はにんまりして「ああ、いいよ」と椅子をひとつ差し出しました。

 「あっ、いいな、いいな。私も飲みたいな」と娘が顔を出しました。今年20才を迎えた娘です。娘は「こんな暑い夜は、蒸留酒でサッと嫌なことを忘れるのがいいのよね」と、良く理解できないことを口にします。「でもさ、熱帯夜にこうやって3人で焼酎飲む家族ってのも、なんか良いよね?」と、娘が言ったとたん、窓から気持ちの良い風が入り始めました。

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