戦わずして勝つ

No.230 / 2014年2月11日配信

 NHKの朝ドラが相変わらずの好評を得ています。しかし、九州に住んでいる人間としては、「黒田勘兵衛」が出てくる大河ドラマがとても気になります。近くのショッピングモールでも、昨秋から黒田勘兵衛の恰好をしたゆるキャラポスターを見ました。暮れの12月には、福岡の地下鉄で黒田勘兵衛号の出発式が賑やかに行われました。

 新しい大河ドラマが始まるたびに、その経済効果が叫ばれます。八重の桜の福島県では100億円の効果がもたらされたという話も。さまざまな関連需要を取り込もうと、黒田家にかかわるお菓子屋さんをはじめツアー企画など、花盛りです。九州縦貫道路上り線の古賀サービスエリアでは、博物館かと間違えるような「勘兵衛グッズ」の山に驚かされます。

 勘兵衛は織田信長、豊臣秀吉の家臣時代が、一番華やかな活躍の時代だったのかもしれませんが、福岡では第一線を離れた後の隠居生活で、やっと地域に身近なものとなります。私はそれまでの勘兵衛の「戦わずして勝つ」という戦争哲学が大好きです。平凡な私には無理かもしれませんが、「知恵」で勝負できるようになりたいものです。

 去年の結婚記念日のことを思い出します。久しぶりだからと外食で、家人は「フランス料理」、私は「ふぐ料理」と意見が分かれました。このときは私も好みを譲らず、家人と争いましたが、結局「戦って負けました」。次は「戦わずして勝てる」ように、伝承かめ壷造り・本格芋焼酎『幸蔵』と一緒に、今日から「知略」を磨こうと思います。

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