初 任 給

No.237 / 2014年4月21日配信

 何歳になっても、給料日は良いものです。昔のように銀行振込がない時代の給料日だったら、もっとワクワクしたと思いますが。膨らんだ(?)給料袋の封を切る瞬感を考えただけでも、つい興奮してしまいそうです。私のその日は給与明細表は頂けるものの、振込まれた後の銀行口座には家人のキツ~イ鍵がしっかりかかっていて、それほど喜べません。

 得意先の会社で、以前は社長のコメントが袋の中に入っていた、という話を聞いたことがあります。社長の社員に対する感謝の気持ちと、一緒に夢を創り上げていこうという意志を感じたそうです。今、社員に気持ちを伝えようとするなら、社内メールになるのでしょうか。やっぱり、自筆の文章とでは伝わる重みが違います。

 これまた、自分史をずいぶんさかのぼると、あの初任給の日の気分に出会えます。社会人になるまで、キチンと育ててくれた母親に、感謝の気持ちを伝えなければなりません。プレゼントを考えましたが、母の好みも、身体のサイズも知らない自分に嫌悪感さえおぼえました。4年前まで一緒に住んでいたのに情けない話です。

 結局、悩んだ末、ふるさとの母には新茶を贈ったのを憶えています。今でも、初任給の使い方調査では、1位が「親へのプレゼント」で、自分のための買い物を上回ります。給料袋に自分のコメントを入れた社長のように、肉筆を添えて贈ると、感謝の気持ちも良く伝わると思います。父親には伝承かめ壷造り・本格芋焼酎『幸蔵』がおすすめです。その味は心にぐっと来るものがありますから。

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