かもめのジョナサン

No.267 / 2015年2月21日配信

 まだ北風は強いものの、日中の日差しの中に春の足音を聞けるようになりました。もう、近所の川に群れているゆりかもめも越冬の時期を終え、旅立つ準備を始めているようです。散歩の途中に、小さくちぎった食パンを空中にパァ?っと放り上げると、急旋回しながらキャッチしていきます。そんな触れ合いがこの時期の散歩を楽しくしてくれます。

 しかし、かもめといえばやっぱり、あのリチャード・バックが書いた大ベストセラー「かもめのジョナサン」です。ずいぶん昔の話になりますが、1970年に出版された話題の本だということで、購入したことを思いだします。かもめをモチーフにしているものの、一体何を言ってるんだか?と、そのころの若くて未熟な理解力では上手く掴み取ることは出来ませんでした。

 そんなかもめのジョナサンも昨年、新たに最終章が付け加えられて、刊行されています。旧刊に続き、あの五木寛之さんが、創訳(翻訳)。これまでの「不思議な物語」からもっと「自由に想いを飛び立たせてくれる物語」に昇華しているとの情報で、さっそく手に入れました。本の帯にも「奇跡の最終章が、あなたを変える」と書いてあります。

 「忘れかけてはいないかい? 始めた頃の本来の自由な楽しさはまだ君に残っているかい?」と問われている感じです。さすがに今度は判るような気がします。ふふっ、私も成長しました。心を解き放してくれる伝承かめ壷造り・本格芋焼酎『幸蔵』との多くの時間。それがこの「かもめのジョナサン」の心が判るほどの大人に私を変えてくれたのですよ、きっと。そう、信じます。さぁ、今夜も一杯。

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