ストレッチ
No.278 / 2015年6月11日配信
小学生の頃、縄跳びの「2段跳び」(1回ジャンプする間に縄を2回通す)が学校で流行っていました。当時5年生だった私も、同級生に負けないようにと、学校から帰ったらすぐに縄を持ち出してぴょんぴょん跳んでいました。引っ掛からなく跳べた連続回数の記録が伸びる毎に、練習も熱を帯びていきました。
ある夕暮れ、いきなり縄跳びをしたら、腰の辺りが小さくクキッと鳴りました。特に痛くもなかったのでそのまま縄跳びを続けました。その夜、父にその話をすると、父は表情を変え「本当に痛いところはないのだな?少しでもこれまでと変わったことがあったら、必ず俺か母さんに言うのだぞ。約束だぞ」と語気を強めました。「準備運動は忘れるなよ」
父の声に腰が大切な部位なんだということを感じたものの、それっきりでした。今度は高校3年の時、また準備運動なしで跳んだ走り幅跳びで、着地時に腰がグキッと悲痛な音を立てたのです。その後、椎間板ヘルニアの手術を経て現在に至りますが、親の警告を無視した報いです。夜の伝承かめ壷造り・本格芋焼酎『幸蔵』と同じように、毎朝のストレッチも欠かせなくなりました。
日本で腰痛の人は約2,800万人もいるそうです(厚生労働省研究班の調査)。なんと40~60代では約4割が腰痛持ちだとか。度々訪れる腰痛の改善のために始めた私の寝起きのストレッチ。晩酌以外は三日坊主の私に向かって「奇跡だわ」と家人も目を丸くしています。息を少しずつ口から吐きながら、筋肉や関節を伸ばす快感は捨てがたいものです。