カマで一杯

No.279 / 2015年6月21日配信

 鮪の兜焼きを居酒屋で食べました。テーブルに届けられたその姿はワイルド感たっぷり。焼き上げられた鮪のカマを含む頭部の大きさに驚かされます。それぞれが箸を伸ばし、つついて食べ始めたのですが、しっかりと焦げ目がついた香ばしさとシンプルな塩味の「原始的メニュー」は私たち「酒飲み族」を心から喜ばせてくれました。

 一方、最近では居酒屋でもけっこう洒落た横文字メニューが増えてきています。その変化の要因は考えるまでもなく、女性の社会進出に伴う料理のバラエティ化でしょう。今は多くの店で「シーザーサラダ」を目にすることが出来ます。そして、それらのメニューは見た目にも洒落ていて、「オイシソー」といったカタカナ文字がよく似合います。

 先日は日曜日の夕方に、子供連れ家族が居酒屋に入るところを見ました。私たち熟年オヤジ族にはよく理解が出来ませんが、今や家庭の団らんを求めるために、設備の進化した居酒屋に出かける家族も増えてきたのだとか。すでに「いざか族」という呼び名もあるそうで、団塊ジュニア世代の行動様式のようです。

 各世代を満足させてくれる居酒屋側の進化メニューに感謝しなくてはなりません。そして、友人間で、家族間で、コミュニケーションを大切にしたいという気持ちがまだ強く残っていることに、改めて胸を撫で下ろしたくもなります。さあ、いざか族に負けないように、伝承かめ壷造り・本格芋焼酎『幸蔵』と一緒に我が家も家族団らん(?)。今夜は家人に頼んでいたぶりカマの塩焼きだ!

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