ゆく年くる年
No.297 / 2015年12月21日配信
白組が勝った昨年のNHK紅白歌合戦。平均視聴率(関東/ビデオリサーチ調べ)は第1部が35.1%、第2部が42.2%と前年よりも低くなったそうです。しかし、昔に比べて人気がなくなったと言われるものの、私は今でも、大晦日は紅白派です。出場者全員で歌う「蛍の光」を眺めながら、カップに残った伝承かめ壷造り・本格芋焼酎『幸蔵』の最後の一口を飲み干すのです。
少しホロヨイ気分でそのままテレビを見続けるのが私の大晦日の習わしで、紅白歌合戦からさっと「ゆく年くる年」に番組が切り替わる瞬間が好きです。すぐに、お寺の鐘の音が流れてくると「家族内井戸端会議」も終わりとなります。信心深くない私たちも、さすがにこの時ばかりは厳かな面持ちに。
108の除夜の鐘は欲望、怒り、執着など、人間の持つ煩悩から解放してくれるといいますが、テレビの前で頬杖をつくような、たるんだ人間の煩悩も解き放ってくれるのでしょうか。私は正月にお詣りして願ったこと、決意したことに対しての結果を、年末に自己採点するようにしています。毎年、間違いなく、反省の言葉だけが脳内を駆け巡りますが。
今年はこれまで、おおよそ決意したことの30%も出来てはいなかったと思います。紅白歌合戦の視聴率も東京オリンピックが開かれた1964年には72%を記録していますが、近年は40%前後と振いません。そうはいっても、私の自己採点表の30%よりはかなり上です。う~ん、来年こそは、紅白歌合戦の視聴率には勝てるようにしよう、いや、するぞ!と、さあ、決意表明のもう一杯!