ヒラメ社員

No.299 / 2016年1月11日配信

 霜や雪によって美味しくなる野菜もありますが、この時期、ほとんどの魚は水温の低さから身を守るため身体に脂肪を蓄えます。寒い季節の脂がのった魚はとても美味しく、刺身にしても鍋で食べても最高です。さらにこの時期はヒラメも春の産卵期に備えて、身体に栄養を蓄えようとすることで、さらに美味しさを増していきます。

 ヒラメは学名「カレイ目カレイ亜目ヒラメ科」に属する魚ということで、カレイと同じ仲間です。とはいえ、我が家の食卓に上がる頻度はカレイ10に対してヒラメ1くらいでしょうか。庶民度では圧倒的にカレイの勝利となります。いくら私がヒラメ好きとはいえ、毎日ヒラメの刺身が食卓に登場するという話は、我が家にはありえません。

 普通、魚は(魚に限らず?)顔の両側にそれぞれ目がついていますが、ヒラメは身体の左側(茶色い色をしたオモテ側)に両目ともついています。不思議なことにカレイの両目は逆で、身体の右側についています。ヒラメを表にすると両目とも上向きになることがわかります。魚屋さんで眺めてみると面白いものです。

 以前、後輩が「今日は焼鳥は止めて、ヒラメとかの刺身なんかで一杯」と、私の昇格手当を当てに誘ったことがありました。ヒラメか、さすが君は目の付け所が違うわ。しかし、そんな上目遣いばかりしていると、ヒラメ社員とか嫌なあだ名がつくぞ。意味が分からない後輩は目をぱちくり。さあ、今夜は伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」でヒラメの刺身です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です