終業式

No.333 / 2016年12月21日配信

 一学期の終業式と二学期の終業式は、どちらも「休み」に入るというワクワク感でいっぱいでした。思いっきり束縛から解き放たれる長い夏休みに対して、短い休みだけれどクリスマスや正月の華やかなイベント感。どちらも小さな胸いっぱいに喜びを溢れさせていたことを思い出します。それにクリスマスにはプレゼント、正月にはお年玉がもらえるので、もういうことなしです。

 大人になった今では、あのみずみずしい喜びはもう湧き上がってきません。とても残念ですが、大人の冬にはそれに代わる楽しみなボーナスがあります(あまり自由にならないけど)。それに、仕事納めが終わったら、堂々(?)と日が高いうちからお酒も飲めます。なので、案外、子供の頃より今の方が楽しいのではないかと、最近は論理もやせ細るばかり。

 さて、この一年も様々なことがありました。「感動のシーン」で酷暑を忘れさせてくれたリオのオリンピック。極限まで頑張ったアスリートの姿は本当に美しいものでした。「シンゴジラ」も実に格好よかった。しかし、壮絶ないじめにあった福島からの転校生の「でも、震災でいっぱい死んだから、つらいけど、ぼくは生きると決めた」の手記が一番私の心を動かしました。

 そんな2016年ももうすぐ終わりです。大人として、この一年の「心の決算」をしなくてはなりません。自分だけの終業式です。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」と一緒に、ゆく年くる年の鐘の音を聞きながら、今年もまた恒例の終業時間を過ごそうと思います。良いことばかりではありませんでしたが、何はともあれ、健康に過ごせたこの一年に感謝して。

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