鶏口牛後
No.334 / 2017年1月1日配信
今年の干支は十二支の10番目である「酉(とり)年」です。9番目が申(さる)で、11番目の戌(いぬ)の間に置かれた酉は、犬猿の仲である両者の「不和をとり込む」仲裁の役目を仰せつかっているのかもしれません。酉年生まれの特徴の中のひとつに「面倒見がいい」というのがありましたが、そういった十二支の昔話から派生して来たのだとか。
干支にはそれぞれに様々な縁起やいわれがあり、酉年は「とりこむ」年なので商売に縁起がいい年だとも言われます。当然、今年は仕事の運気も良いものだと思いたくなります。酉年生まれの人は「世渡り上手」「先を読む力に長けている」という特徴を生かして、ビジネスに張り切ってみるのが良いのではないでしょうか。
「鶏口となるも牛後となるなかれ」。若い頃、生き方の教えに、故事由来の諺(ことわざ)がよく使われていました。志望する学校や会社への入試に失敗し、やむなく二番目の志望に切り替えざるをえない私にも、この諺は背中を押してくれました。大きな集団の中で尻につけるよりも、小集団であっても長のほうがよい、だからそこで頑張れ。先生からもらった言葉の記憶が蘇ります。
結局、幸か不幸か大きな集団の中に身を置くことはなかったけれど、もちろん小集団でも長ではありません。集団の最小単位である家族の中でも「鶏口」になれていない自分の姿があります。よし、今年の目標は「とりあえず」家庭内での主導権の復活だ、と伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」に語りかけます。今年も大好きな幸蔵との毎日が始まりました。