小さな勇者

No.337 / 2017年2月1日配信

 三年後ぐらいには日本の次期基幹ロケットとして、「H3ロケット」が打ち上げられる予定だそうです。現在のH2Bロケットよりさらに商業受注に競争力を持つ新型ロケットとして開発が続けられています。ニュース画像でよくお目にかかったH2Bも失敗しないロケットとして世界に誇れ、米・露・欧州を超え、2001年以降の打ち上げ成功率は実に98%を超えています。

 昨年12月にも打ち上げられたH2Bロケットは、宇宙ステーション補給機「こうのとり」を宇宙に運びました。JAXAの打ち上げ模様はライブ配信されていましたが、漆黒の闇の中に輝く噴射光を出しながら小さくなっていく機体に最後まで見入ってしまいました。かっこいい!と、心で叫びます。その瞬間は少年の頃と同じ精神構造に還っていました。

 少年のころ、糸川博士のロケット開発に夢中でした。ちょうどK(カッパ)ロケットからL(ラムダ)ロケットへと主力機が変わり、さらにM(ミュー)ロケットの開発研究が始まった頃で、「ミュー」などというカッコ良い名前のロケットには心を奪われっぱなしでした。糸川博士の最初の実験機が長さ23センチのペンシルロケットで、超ミニミニサイズでした。

 1月には衛星搭載ロケットでは世界最小とされるロケット「SS-520」の4号機が打ち上げられましたが、残念ながら失敗しました。全長10メートル弱で、打ち上げ経費も安く済むそうですが、次の成功を目指して、頑張れ日本です。小さな蔵の匠の技術が詰まった、伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」となぜかオーバーラップしてしまう「小さな勇者」に乾杯!

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