鶏の手羽先

No.355 / 2017年7月21日配信

 手羽先の料理は焼き鳥店に限らず、居酒屋のメニューにもよく載っているのではないでしょうか。手羽先を甘辛いタレで焼き上げたものや唐揚げタイプのものが多いようです。手羽先自体に肉の量を求めるのは酷で、家庭料理としても、胸肉やモモ肉のようにメインを張れる料理とはなりにくい部位ではあります。しかし、とても捨てがたい、熱中できる部位でもあります。

 先日家人が大ぶりの手羽先を買ってきていたので、そのまま塩胡椒をしてロースターで焼いてもらいました。皮の部分がきつね色にパリッと焼きあがったら出来上がり。熱々をそのままでもいいし、私はほんの少しアクセントに柚子ごしょうをつけて食べました。皮のパリッと感とその中のジューシーな肉の味わいが最高で、夏場の酒の肴にイチ押しです。

 「甘いタレが付いていないし、さっぱりして美味しいね」と娘にも大好評。「甘いものばっかり食べているお前でも解るのか、このシンプルな美味しさが?」と言うと、「当たり前よ、もう子供じゃないんだから。こういう味も解るのよ」という返答。さらにそれから手羽先に多く含まれるコラーゲンやビタミンAの話がおまけでついてきました。美容と結びついた話です。

 氷をガンガン放り込んだ、冷た?い伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」の水割りで、焼いた手羽先を食べたら最高でした。一度でもその美味しさに触れたら、のめり込むのが私の癖。これまで、あまり覗かなかった鶏肉専門店の冷蔵ショーケースの前で、手羽先の姿を求めるようになりました。朝にさばいたやつか、美味しそうだな。しばらく、熱は冷めそうにありません。

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