睡眠負債
No.358 / 2017年8月21日配信
我が家の高齢猫がそろそろ虹の橋を渡りそうです。昨年の1月に腎臓に問題があるとわかってから、約一年半。その時も1週間の命かなと思いながらも、見事に復活して元気に過ごしていました。が、再度餌を食べなくなり、病院に連れて行ったらもう腎不全の状況でした。私のところでは猫の人工透析できないからねと、先生も首を横に振りました。
無理やり猫の口を開き、歯の間から液状の猫フードを与えます。猫は立ち上がってよろよろとトイレの砂の場所に向かいます。昨日はトイレの前でおしっこを漏らしてしまいました。夜もか細い声でよく鳴いています。娘も、家人も、そして私も猫の介護に睡眠不足気味です。目の周りの感覚がふわっとしてきました。この春でしたか、NHK放送でやっていた「睡眠負債」を思い出します。
一日6時間以内の睡眠時間を2週間続けた脳は、少しずつの睡眠負債がたまっていき、2晩徹夜したのとほぼ同じ状態になるとのこと。ほとんどがそんな鈍った脳の働きを自覚していないのが実情のようで、睡眠不足はガンのリスク、認知症のリスクを高めると言います。7?8時間を睡眠にあてる努力をするべきだとか。しかし今の私には、それは、無理かもしれません。
寝る前のスマホからの情報チェックはやめて、猫の体を優しく撫でてあげる時間に回しました。朝、眠そうな顔で朝食の味噌汁を流し込みます。「お父さんって案外優しいのね」と猫看病にできるだけ付き合っている私を見て、娘が微笑みます。夜の伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」の時間まで、仕事も頑張らなくては。仕事と猫と幸蔵と。さあ、暑いけど、今日も勝負だ。