マイ・フライパン
No.410 / 2019年2月1日配信
「お父さん、なんか最近にやけていると思ったら、フライパンを買ったんだって?お母さんから聞いたよ」と娘が、面白がっています。「使い終わったらきれいに洗って、自分の部屋に持って行ってるらしいね」おう、それがどうした、と突っぱねようとしたら、「ゴルフクラブ買うより、ずいぶん安上がりだからお母さんも助かるって」と、余計な言葉を追加してきます。
「一昨年、出刃包丁買った後、お前たちもプリプリの刺身を楽しめたろう。俺に道具を持たしたら、自分たちだって喜べることくらいはわかってるはずだよな。このティファールのフライパンが生み出すようになる俺の『絶品料理』にも、きっと感激するはずだ。俺に対する感謝の気持ちも言葉もぜんぜん足りんな。もっと素直になって喜んだらどうだ」
どこかのアンケート結果にあったけど、「料理男子」が好きなOLは88%だとか。自分ももっと若かったら、モテたはずだろうとか思いながら大きめなジャガイモをゴロゴロとオリーブオイルで炒めます。ジャーマンポテトの後は、3枚に下ろしたいわしをフライパンで表面をカリッとさせるまで焼き上げます。塩と粗挽き胡椒にパセリ、そしてレモン汁をぎゅっと絞ります。
今は様々な料理のレシピがネットで簡単に手に入ります。動画レシピも多くなって、私のような者にとってはとてもいい時代です。学生の頃のアルバイトで包丁の使い方を教えてくれたコックさんに感謝しながら、出来上がった料理をテーブルにセットします。今夜の伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」は炭酸割りがいいかもしれない。娘よ、どうだ美味しいだろ!