長崎ちゃんぽん

No.415 / 2019年3月21日配信

 あれもこれもごちゃ混ぜになった状態のことを「ちゃんぽん」と言います。整理学の上では好ましくはないでしょうが、料理としては大いに歓迎されます。豚肉、魚介類、野菜、練り物など、いろいろな具材が混じった「ちゃんぽん」は人気の麺料理メニューです。チェーン店の拡大で長崎ちゃんぽんはすでに全国的に名が知れわたるようになったのではないかと思います。

 濃厚なスープと太麺(ちゃんぽん麺)、具材がたっぷりの長崎ちゃんぽんは、明治時代に中国大陸から渡ってきた若者によって生み出されたと言われています。その陳平順氏はその頃貧しかった中国人留学生に、廉価で栄養あるものを食べてもらおうと、肉の切れ端や野菜クズなどを炒め、中華麺を入れスープで煮込んで作り上げ、ちゃんぽんと名付けたそうです。

 美味しい料理には逸話が用意されています。年月の魔法で、知らず知らずと美化される話もあるのでしょうが、いつの時代だって「人のために」と思う心に間違いはないはずです。そんな心と味を守り続けているような、現地の長崎ちゃんぽん専門店(食堂のような)で食べた味が忘れられません。私には有名な中華料理店のものよりさらに美味しく感じられました。

 思えば、焼きそば、焼飯、ゴーヤチャンプル、石焼ビビンバなど混ぜ合わせて作る料理は結構多いものです。混ぜ合わされると旨味がさらに増すようになっているのでしょう。そんなメニューにも伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」は寄り添ってくれます。先日、家人が生協で購入したちゃんぽんを食べながら幸蔵を飲んでみました。これもいけます、太鼓判押します。

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