無花果(イチジク)
No.430 / 2019年8月21日配信
我が家の狭い敷地には一本の大きな無花果の木がありました。幼い頃はいつもお腹をすかせていたはずなのに、なぜか無花果の実を好んで食べた記憶がありません。それより手の甲にできたイボ取りによく効くということで、茎を折って白い樹液をつけた記憶の方が強く残っています。それでも、その味はほぼ覚えているので、しっかり食べていたのは間違いないでしょう。
そんな私はついに昨年、無花果の新しい美味しさに目覚めさせられたのです。なぜだかわかりませんが、その日は農産品直売所の無花果をふと手に取ってみたのでした。小ぶりな無花果でしたが、本当に手頃な値段だったので買ってみることに。すると鋭く、「生ハムに合うかも」と、急にアイデアが閃いたのです。(私のなまった頭が閃くのは食べ物のときだけですが)
甘いメロンの果肉としょっぱい生ハムの取り合わせは、結婚披露宴の席などで口にしていましたが、無花果にもその取り合わせが適用できるのではないかと。早速その日の夕食に試しました。ペティナイフで皮をむき、縦に2等分にし、それを生ハムで巻いてみました。個人用にとりわけた皿の端にオリーブオイルを少し垂らして雰囲気を作り、黒胡椒をひいて完成。
その生ハム無花果には、氷をゴロゴロと入れた伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」の炭酸割りが良さそうです。夏、残暑が厳しい時期にはもってこいの取り合わせで、炭酸割りにグリーン色のスペアミントの葉を浮かべると、キレイです。あまり焼酎を飲まない家人ですが、この時ばかりは「飲んでみようかな」と。咋夏は1杯作ってあげましたよ。ワタシ、優しいでしょ!