ウクレレ
No.460 / 2020年6月21日配信
その昔、加山雄三さんがウクレレを弾きながら歌う「お嫁においで」には温かくて暖かい響きがありました。よく友達とメロディを口ずさんではいましたが、だからといって、ビートルズやローリングストーンズの曲ほどには心を奪われることはありませんでした。エレキギターと違ったウクレレの優しい音色の良さを、まだ未熟な私には理解できるはずもありませんでした。
この春から無駄な外出が減ってきたおかげか、自宅内での自由な時間が増えたようです。忙しい家人からは睨まれそうですが、これはこれで、紛れもない事実。楽器もいいかなと思いましたが、学生時代に遊んだフォークギターは押し入れの奥で、今更取り出す勇気など起こりません。それにマンションでは音量の問題もあります。そうだ、優しい音色のウクレレなら!
(よせばいいのに)フライパンを買った時より簡単にウクレレを購入してしまいました。購入理由その1。ナイロン弦なので音も優しいだろう。購入理由その2。4弦なのでギターより演奏技術の習得も簡単だろう。購入理由その3。初心者用のウクレレなら安く手に入るだろう。すぐに私は加山雄三さんみたいに、大きな愛で、格好良くポロロンとヒーローに。
しかし、現実は思ったより厳しく、シンプルなコードを覚えることも、弦の押さえ方も簡単ではありません。あら、お父さん。最近ウクレレの練習はしてないみたいね?とか、このままだと一番嫌なストーリー展開になりそうです。わかってはいるのですよ。わかってはいても、今夜もまずは伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」が先。すでに暗雲が立ち込めています。