ハ モ
No.462 / 2020年7月11日配信
一年で一番暑い時期、暑中に鰻を食べる日として定着しているのが土用期間の丑の日。今年の夏の土用の丑は7月21日と、土用二の丑の8月2日です。これまでは鰻の蒲焼を必ず1回は食べていたので、今年も楽しみです。さて、今回は鰻と姿が似ているハモの話ですが、栄養を比べると脂肪酸(EPA・DHA)やビタミンA・D・Eで、うなぎの含有量の方がかなり勝ります。
ただ、ハモの方がタンパク質の含有量が多いこと、カロリーがうなぎの60%足らずとヘルシーなことが挙げられます。うなぎの栄養価の高さは異常なくらい(だから、夏バテに効く)なので、比較されるハモだって決して栄養価の低い魚介類ではありません。基本、脂質が少ない身なので、さっぱりした料理法で決めれば、とても美味しくいただけるものです。
以前、京都の先斗町の料亭で日本料理を楽しむ機会に恵まれたことがあります。旬を取り入れ、京野菜をふんだんに、料理を引き立てる器や風情を感じさせる盛り付けなど、しっかりと京料理を堪能できました。どのメニューも素晴らしかったのですが、その中でもハモ料理が記憶に鮮明です。白い湯引きハモに味を引き締める紅い梅肉ソースが忘れられません。
初夏から夏がハモの旬の時期。すでに、骨切りした生のハモを売っている店を2、3軒ほど見つけています。さあ、あとは買ってきて、茹でて、氷水でしめて、梅肉ソースで食べるだけ。残念ながら、今年は博多祇園山笠も中止です。口の中くらいは幸せにしたいもの。鰻プラスハモ料理を伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」と一緒に、しっかりと暑い夏を乗り切るつもりです。