青春の光と影
No.468 / 2020年9月11日配信
大学の受験勉強をしなくてはいけない時期に、しっかりと時間を割いていたのが「海外のミュージック」を聞くことでした。特に家族が寝静まってからは、深夜放送を聴きながらの「ながら勉強」となり、親の小言も上の空で洋楽のヒット曲に心を奪われてばかりでした。その少し前に解散してしまったビートルズやローリングストーンズの曲が懐かしいです。
ラジオから「青春の光と影」が流れていました。ジュディ・コリンズが歌った曲で、ベトナム戦争当時のアメリカの青春映画の主題歌になっていました。有名なシンガーソングライターであったジョニー・ミッチェルが作った曲で、彼女自身も歌っていましたが、私は最初に聴いたジュディ・コリンズのあの清らかな歌声の「青春の光と影」が好きでした。
もちろん歌詞の真の意味など分かるはずもなく、英語のタイトル「Both side now」からは「物事は両方から見なくてはならないので結構難しい」などと勝手に思っていました。ただ、歌声を支えるチェンバロのようなキラキラした音と柔らかいストリングスにも心を奪われ、意味など分からなくても曲に夢中になれたことを思い出します。
懐かしいメロディに合わせて若い(青い)当時の出来事が蘇ってきます。勉強の成績が落ちてきて第一志望は無理だと先生に指摘されたこと、そして失恋したことなどなど。どうしてもっと上手くやれなかったのだろう、どうして頑張れなかったんだろう。青春の影の部分ばかりです。切なくなったので、もう伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」の時間にしようと思います。