世界はほしいモノにあふれている
No.472 / 2020年10月21日配信
テレビを見る時間は若い頃に比べてかなり減っているかもしれません。「あまり面白い番組がない」と言うと「それは感性や感動する能力が老いてきているからよ」と家人からは乾いた返事。そういえば若い俳優やタレントの顔を見ても、私にはみんなよく似た印象しか残りません。大勢のタレントが出てくるワイドショーも残念ながら興味が湧いてきません。
そんな中、娘も好きだった三浦春馬さんが命を絶たれて、もう3ヶ月くらい経ちますが、その突然すぎる死にはさすがに私もショックを受けました。私が観る数少ないテレビ番組「世界はほしいモノにあふれている」の番組進行のMCを歌手のJUJUさんと一緒に担当されていたからです。二人の「欲しいモノ」に対する絶妙な絡みも楽しく、毎回家人と一緒に観ていました。
世界の魅力いっぱいのインテリアや雑貨が目利きバイヤーなどによって紹介されていきますが、そのモノたちが生まれた背景やモノづくりの物語も楽しめて、ついつい引き込まれました。グルメにまつわるものには目がありませんので、注意深く画面に魅入ったものです。文具やファッション小物ひとつとっても、熱意溢れる創造力やその技術力にワクワクしっぱなしでした。
デジタルの世の中にあって、アナログ的な情熱によって生み出された「素晴しいモノたち」とその物語の番組。素直に観れるいい番組だったので、新MCで再開されて喜んでいます。三浦春馬さんもほっとしているのではないでしょうか。私が伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」を好きな理由に通じるものがある「手仕事に愛情がある」番組なので、もうやめられないのです。