サイコロステーキ

No.484 / 2021年2月21日配信

 よしっ、今度のボーナスが出たらヒレ・ステーキだ!と同僚と心待ちにした独身時代。その頃、ステーキといえばかなりの贅沢料理で、それもサーロインステーキだと相場は決まっていました。それを、さらに贅沢なヒレ部位のステーキを食べようというわけです。月給後はサーロイン、ボーナス後はヒレ。年に2回出会える、極めて脂身の少ない柔らかい牛肉の素晴らしさ…。

 そのステーキ専門店のメニューには「サイコロステーキ」ランチもあり、時々お昼時に利用させてもらいました。注文するとジュウジュウと音を立てながら、熱い鋳鉄のステーキ皿のまま目の前に置かれます。焼きたてのステーキのそのシズル感に圧倒されたものです。千円札一枚でお釣りが来るのだから、これはこれで、もうヒレステーキにも匹敵する価値だといえそうです。

 先日、よく利用しているスーパーの精肉売り場に「スキレット」で作る一口サイズのステーキパック(シーズニングスパイス付き)が売っていました。豪州産の牛ヒレの部位です。頭の中で何かが閃きました。そうです、あの頃美味しく食べていた「サイコロステーキ」のヒレ肉版です。こぼれ落ちそうなよだれを堪えながら、その牛肉を購入したのです。

 付属のスパイスを一口サイズのヒレ肉にまぶして、スキレットで焼き上げるだけ。そのままテーブルの上で食べられるのでとても便利、そしてその スキレットがおしゃれな食卓シーンを作ってくれます。「お父さん、結構やるじゃない!!」と娘が褒めてくれました。ふふっ、焼くだけだよ。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」を炭酸で割って飲んでみました。これもいけます!

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