スイート・コーン

No.497 / 2021年7月1日配信

 「とうもろこし」が売り場に並ぶ夏が大好きです。今年も5月末くらいに近所の小さな青果店でお目に掛かって以来、もう10本も胃に収めたでしょうか。皮付きのまま、もしくはカットしたものを軽くラップし2分30秒(500W)レンジでチンして、そのままかぶりついています。子供の頃、母は塩茹でしていたような気がするのですが、塩など不要で、その甘味に毎回感動しています。

 最近のフルーツ売り場ではよく商品の糖度が表示してありますが、先日買ったスイカの糖度は11.0度でした。ところがネットでとうもろこしの通販ページを見ていたら、なんと糖度20度というものがありました。近年、私がその美味しさ(甘さ)に惹かれたのも当然と言えば当然なのかもしれません。おまけに、生でかじっても美味しいですよ、という能書きが。なんという品種改良の凄さ!

 思えば、とうもろこしにかかわる思い出が少なくなかった人生です。アルマイトの大鍋で茹でたとうもろこしを家族全員で食べた子供の頃。新築予定の敷地に植えたとうもろこしができたら君にもあげるね、と言ったまま夏休みに転校して行った友達。祭りの縁日で食べた焼きとうもろこしの味。とうもろこしの髭が揺れる季節にはたくさんの思い出が詰まっています。

 「よくそんなに、スイート・コーンばかり買ってきて、飽きないものね」と家人もいささか諦め気味。1本まるごとは多すぎるので、家人か娘に手伝ってもらうこの頃ですが、これも夏の間だけです。この「旬の味覚」は夏季限定。秋はまた違った旬の美味しさに出会えるので、幸せは続きます。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」だけは、一年中の旬に付き合ってくれています。ありがとう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です