カラスの仕業
No.500 / 2021年8月1日配信
魚の一夜干しに挑戦してみようか?と、とても新鮮なアジが3尾手に入ったので、思い切って干物を作ってみることに。もちろん塩水につけた後で干すので、腐りにくくはなりますが、やっぱり「生の魚」。気温や湿度が高い夏なのでちょっぴり心配になります。これが5月の頃だったらなぁと、どうにもならない季節のことを気にしながらアジの背開きに集中していきます。
昔、釣りに精を出していた頃に使ったことがある「魚干し網」の出番です。が、物置の奥から引き出すのが面倒だったし、使った後の網洗いも結構時間がかかるし、それで大きめのステンレスザルを使うようにしました。夕刻、比較的風通しの良いベランダの物置台の上にアジを置いて、さあ一夜干しのスタートです。熱帯夜が続いている中、うまく作れますようにと願いを込めながら‥‥。
朝、起るとすぐに確認のためにベランダへ。「あれっ?」。昨夕3尾干したはずなのに、ステンレスザルには2尾しか乗っていません。夜の間、安定した晴天だったし、大きめのアジが風で飛ぶわけはありません。それも1尾だけ無くなるなんて。その時、どこからかカラスの鳴き声が。不吉な予感。まさか、あいつらが?犯罪現場を見ていたわけではないので、犯人(鳥)かどうかわかりませんが。
夕方、買い物に出かけた家人から、マンション横の道に魚の骨が落ちていたけど、ひょっとしたらあなたのアジでは?と報告。早速外に出て、確かめてみました。色サイズとも、間違いなく私が干した25センチのアジです。ものの見事に骨だけの姿になっていました。仕方がありません。気持ちを切り替え、今夜の伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」と残りの一夜干しとの競演を思うことに専念します。