スズキの旬?

No.517 / 2022年1月21日配信

 日本では大寒(二十四節気・今年は1月20日)の頃が一番寒い時期だと言われます。特に旬に入らない魚でも、冷たい海水温に負けないよう体に「脂肪」を付けようとするのか、たっぷり脂が乗った状態になります。当然、「寒ぶり」「寒さば」はじめ、この時期に食べたい魚は山ほどありますが、まずは荒れる冬の海からしっかり魚を届けてくれる関係者の方に「敬意」を払う必要があります。

 先日は夏の魚の代表として知られる「スズキ」の切り身が鮮魚コーナーに並んでいました。美味しそうだったので思わず手を伸ばしてしまいました。冬のこの時期は、我が家でも鍋料理が数多く登場するので、今度は白身魚も焼いた料理として食べたくなります。ここは自分でフライパンを持つことにしようと、以前、真鯛で香草オリーブオイル焼きは作れたので、今度はムニエル風に挑戦。

 スズキの切り身に手持ちのハーブソルトと黒胡椒を振り、小麦粉をまぶしてオリーブオイルで焼き上げるだけです。皮側を焦げがつくくらいにしっかりと焼き、ひっくり返して再び焼けば、香りの良いムニエルが出来上がります。これが今夜の伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」のメインの一皿。香ばしい皮とプリッとした白身がたまりません。「冬もスズキの旬だ!」と勝手に認定したいくらいです。

 「美味しいと言って食べてくれるのは嬉しいけど、来月はバレンタインデーだよな」と、家人と娘に冗談でプレッシャーをかけてみました。すると口の減らない娘が「お父さんは3月がホワイトデーなのも忘れるわけはないよね」と、早速余計なおうむ返し。少しイラッとしましたが、笑顔で「わかってるよ、3倍返しだろ」と応えることができました。うむ、私もずいぶん大人になったものです。

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