三寒四温
No.519 / 2022年2月11日配信
布団の中に入れてくれと、猫が掛け布団の首のところをカキカキします。暦の上では立春も過ぎ、もっと春めいてもいいはずなのに、そう春は簡単に訪れてくれません。南国である九州も、特に北部では大陸寄りの気候に影響されやすく、まだまだ寒気にさらされます。猫が寒がり屋の本能で「寒いじゃねぇか」と訴えるのもわかります。仕方ないなぁと、布団の中に入れてあげるのが日課です。
気温とは別に日が長くなってきたのは確実で、春への明るい兆しも感じられるのが嬉しいですが、この季節に頭に浮かぶのが「三寒四温」という用語。早春の頃に経験する低気圧と高気圧の周期のことです。中国で寒暖を繰り返す冬の気候に用いられていたようですが、日本では3日間寒気が流れ込んで天気が崩れると、その次は高気圧が現れて4日間暖かくて良い天気になりますよ、という意味です。
鍋好き我が家の食卓にもその三寒四温の影響が色濃く現れています。1週間のうちに必ず訪れる寒い期間に合わせて(?)、家族で鍋を突いているのが不思議といえば不思議。寒い日が長く続いた週には無意識に2度の鍋料理。いくら鍋好きでも、さすがに2月ともなると、少し変わった味を試したくなるもの。それで、先日は洋風な具材を使って「カレー鍋」なるものを作りました。
肉は鶏モモ肉、白菜の代わりにキャベツ、人参、ブロッコリー、トマト、玉ねぎ、しめじと、ポトフの具材にも良さそうなラインアップです。えっ、また鍋なのという娘の声を無視して、三寒四温の本番である早春までは我が家の鍋料理は続きます。カレー鍋には伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」の冷たい炭酸割りなんかもオススメですが、何か時代も変わったなぁ、と感慨深いものがあります。