燻製オイルサーディン
No.525 / 2022年4月11日配信
よく通っていたスナックで、ママさんが作ってくれたおつまみの中に、オイルサーディンがありました。缶詰の蓋を開けてそのままガス火で熱し、唐辛子を振っただけのものでしたが、ナッツやおかき類の乾き物と違い、温かいつまみなので結構好きでした。特に若い頃だったので、イワシのオメガ3脂肪酸など知る由もなく、ただ単純に美味しかった酒の肴としての記憶だけが残っています。
冬に買っておいた「燻製オイルサーディン」を使う機会がとうとうやってきました。家人が外出した日曜の昼時、ネットで何か美味しそうなメニューをと探していたら、オイルサーディンの焼きうどんというメニューが目にとびこんできました。私が買っていたオイルサーディンは「燻製」されたものなので、普通のオイル漬けより香ばしくて美味しものになるだろうと期待を込めて取り掛かりました。
フライパンを出し、燻製オイルサーディンを焼き、レンジで戻した冷凍細うどん(細いタイプしか冷蔵庫になかったので)を少し焦げるくらいに焼き、キャベツを加えて塩胡椒。小さじ半分くらいのオイスターソースとしょうゆ少々をまぶして軽く焼き、皿に盛り、別に焼いていた卵を添え、細ネギと鰹節を乗せて出来上がり。鰯の風味とオイスターソースに絡んだもちもち麺。最高でした。
お昼は勝手に食べといてね、と言い残して出かけていった家人も、私が昼飯にこんな素敵なものを食べているとは思わないでしょう。以前だったら、カップ麺に毛が生えたくらいの昼食だったと思いますが、男だってやるときはやるのです。出来が良すぎたので(?)、伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」の肴にすべきだったのかもしれません。オイルサーディンはやっぱり夜がいいかな、です。