ポークソテー

No.532 / 2022年6月21日配信

 農産品直売所に並ぶ肌艶の良い豚肉から「今買わなくてどうするの」と誘惑されました。それは地元の畜産家が作り上げた「ブランド豚肉」で、私には勿体無いくらいの素晴らしい厚切りロース肉でした。ジュージューとシズル感たっぷりの音を立てて焼き上がるステーキが頭の中に広がります。すぐに豚肉を食べてみたいと思いました。そう、今回は思いっきりポークソテーで。

 美しい豚肉の姿はやっぱりパン粉で包み隠してはいけません。と、ここはキッパリとストレートに焼き上げるのです。(いつもは家人にトンカツを作ってくれと、哀願しているのに・‥)肉を焼く係は私。筋切りの包丁を入れて塩を振ります。少し寝かせて水気をとって胡椒を一振り。小麦粉をまぶしてすぐに熱したフライパンに。両面焼き上げるだけなので、難しくはありません。

 そして大切なのが調味料の役割を果たすパイナップル。カットされたものをバターで炒めて豚のソテーの上に配置。甘酸っぱいのパイナップルがあのハワイの夜のディナーを思い起こさせてくれます。食卓につく家人にすかさず、この味、新婚旅行を思い出すよね、と話を切り出すと「そうね、そういえばあなたはパスポート無くしたと大騒ぎだったわね」とすぐに不名誉な思い出話に切り替わりました。

 さて、昨年6月の家庭消費を見てみると、豚肉への支出額が牛肉の1.41倍と、豚肉がしっかりと上回っています。廉価が支持されているのも否めませんが、私は味でも決して牛肉に劣っていないと思うのです。地元産の安心できる美味しい豚肉を使ったポークソテーと伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」の炭酸割り。試してもらえば、豚肉の持つ魅力が必ずわかってもらえると思うのですが。

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