夏の甲子園

No.536 / 2022年8月1日配信

 日本の夏の名物といえば、高校野球夏の甲子園大会。今年のキャッチフレーズは「この夏も、応援したい君がいる。」だそうですが、懸命に白球を追いかける球児に対するフレーズとしてはピッタリではないでしょうか。私もテレビの前で地元の出場校にエールを送ろうと思います。この夏も日本のプロ野球やメジャーリーグを観る楽しさとは一味違う、泥まみれの美しさが味わえそうです。

 近所の空き地でもキャッチボールをしている子供を見かけることが少なくなりました。サッカーボールを蹴りあっている子供が多く、時代は大きく変わってしまたようです。昭和の昔、私たちの夏休みの楽しみの一つだったのが三角ベースボールでした。早朝の6時30分からの神社境内でのラジオ体操が終わるとすぐに、野球好きのガキ大将が昼からの参加メンバーを募っていました。

 そして学生時代。学生アパート対抗でよく軟式野球の試合をしました。大学の敷地を借りましたが、太陽が高くなると土のグランドも楽ではありません。互いのメンバーのモチベーションを上げるために、負けたチームは勝ったチームのお好み焼きと飲み代を負担するように取り決めました。もちろん貧乏学生どうし、負けるわけにはいきません。気持ちだけは甲子園に劣らない熱戦となったものです。

 草野球しか体験していない私には、部活のあの地獄のような練習の苦しさと試合で勝てた喜びなどは推し量ることことさえもできません。だから夏の甲子園はその憧れの対象。そして「この夏も、応援したい君がいる。」なのです。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」をやりながらその「純粋さ」について考えてみます。氷を浮かべたその一杯を手にして、エアコンの効いた部屋でTV観戦、ちょっとずるいかも。

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