車 検
No.562 / 2023年4月21日配信
我が愛車の車検日が近づいてきました。前々回は経年劣化が進み、その改修などに多額の費用がかかりました。その時もその請求書の数字に震えてしまいましたが、今回はいよいよ覚悟をしなくてはならないかもしれません。何せもう23年ぐらい乗っている車で、ついにパワーウィンドウの上げ下げが不自由になってきました(泣)。HONDA初期のCRVの修理部品など残っているわけはないでしょう。
本田宗一郎の生き方が好きで憧れもあり、昔から私はこの会社の「車」一筋です。おまけに、永年乗っているとさらに愛着が湧いてきて、廃車やそして次の車の選択など、考えるだけで胸が痛くなります。車という「モノ」なのに、人間との別れと同様の感情が湧き上がってくるようで、精神衛生上とても厄介です。そんな時、NHKの番組「さがせ!幻の絶版車」を目にすることになりました。
消えた伝説の名車『三菱コルト800』を現役で動いてる状態で見つけ出すという番組でした。戦後の車開発を担う人たちの心意気やそのエピソードが紹介され、動いているコルト800は見つけられなかったのですが、その名車を受け継ぐコルト1000Fの情報が寄せられ、苦労の結果、それを探し出すことができました。人生の中の「愛着あるモノ」に対する温かい目(心)がTV画面に溢れていました。
「あなたの好きなものを長く使う気持ちはわかるけど、どうしようもないんじゃない?」と、家人の冷徹な声。少し小さい車にすれば頭金くらいはなんとかなると思うから、と現実的です。わかってないなぁ。ダメだから、はい次という割り切りが得意じゃないからしんどいのに。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」だけはわかってくれそうですが、こんなに苦しい車検時期は初めてです。