チヂミ

No.567 / 2023年6月11日配信

 2、3ヵ月に一度くらいは自慢のお好み焼き(広島風)を家族に披露していますが、材料を揃えるのが案外大変です。サバなどの削り粉・とろろ昆布・花かつお・紅生姜・揚げ玉などストック切れしているものもあり、油断なりません。普段そんなに使わない食品に気遣うのは結構疲れるので、ずぼらな性格が顔を出すときには、もっと手軽な「粉もん」のチヂミなんかもいいのじゃないかと。

 チヂミはお好み焼きと違って、生地は小麦粉に片栗粉を混ぜたものを溶かして使います。米粉を使うと朝鮮風になるのかもしれません。水・卵・醤油少々、5センチくらいにカットしたニラをたっぷり混ぜて、豚バラ肉は生地をフライパンに流し込んだ後に広げて並べます。ごま油で焼き上げ、表面がカリッとしてきたら出来上がり。ポン酢にコチジャン、ごま油を混ぜたタレにつけていただきます。

 昔、朝鮮半島では雨天で農作業ができないときに、家で手軽にあり合わせのものを入れてチヂミを焼いて食べたとかいう話もあります。焼く音が雨音に似ているとか、チヂミにまつわる話は色々ですが、もしそうだったら日本の梅雨時にもぴったりかもしれません。冷蔵庫の有り合わせの材料で作れるから、買い物に外出する必要もないし。賢い主夫(?)にはありがたい料理だといえます。

 「カリッと、そしてもちもちしているし、美味しいわね」と家の中でもおおむね好評。そうだろうよ、あの人気のコウケンテツさんの作り方を真似たんだから。俺はこう見えてもちゃんといろんなところで勉強してるんだ。と、胸をそらします。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」のグラスに氷をたっぷり入れて、水を注いでごくごく。よし、今度はキムチ入りを作ってみよう。楽しみは続きます。

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