焼きしゃぶ
No.575 / 2023年9月1日配信
残暑のスタミナ切れを防ぐためには、やっぱり元気が出そうな食品に頼りたいものです。(昔は残暑という言葉自体、8月後半に使っていたような気もしますが、本当は立秋(8月7日頃)から秋分(9月23日頃)までの間の気温が高い状態の期間を「残暑」というそうです)。この時期は夏の疲れもどっと出てくる時期なので、牛肉やうなぎなどの「スタミナ食品」についつい目がいってしまいます。
よし、今夜は焼肉だ!と近所のスーパーに調達に行けば、「焼きしゃぶ用の牛スライス肉」がとても美味しそうに並んでいました。すぐに「焼きしゃぶ」が頭に閃きました。ポン酢だれで食べれば、いつもの焼肉タレよりさっぱりと食べられそうです。(さっぱりとした味つけで肉を食べようとすること自体、もう若者の発想ではないかもしれませんが)。すっぱいものが好きな家人も文句はないはずです。
野菜は焼肉用の焼き野菜ではなく、冬の鍋料理に使う野菜を使います。白菜、春菊、椎茸、えのき茸、白ネギに厚揚げ豆腐などなど。野菜はどれも旬ではありませんが、どの季節でも無理なく手に入るところが今の時代の凄いところです。白菜、春菊はホットプレートの上で焼いたものをポン酢で食べますが、しゃぶ鍋の時と違って、野菜自体の濃い味と焼けた香ばしさが楽しめます。
もちろんポン酢には柚子ごしょうを加えます。一気に味の雰囲気が盛り上がり、とても華やかなテイストに。焼きしゃぶ用の牛肉はちょっと贅沢して和牛の肩ロース肉。ホットプレート上でサッと焼きます。薄いのですぐに火が通るので焼きすぎに要注意。旨みが濃厚なので、ここは伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」の冷たい水割りでサラッと舌を洗います。なんという残暑の贅沢でしょうか。