秋の七草・撫子
No.577 / 2023年9月21日配信
この8月にオーストラリアとニュージーランドで開催された「サッカー女子・ワールドカップ」での日本チームの活躍には凄いものがありました。当初の下馬評ではそこまで評価も高くなかったので、正直、最初はあまり注目していませんでした。ところが1次リーグで強豪スペインにも快勝してからは、各メディアから大いに取り上げられて、私も相当に気合が入ってきたというわけです。
あの偉大な澤選手がいて、優勝した頃からは時間が経ちますが、またもや興奮。決勝トーナメントに進んでからはノルウェーに勝った後、スウェーデンには残念ながら負けてしまいました。スウェーデンはほとんどが170センチ以上の身長で、その上にスピードもあるチームです。特に試合前半は、身体の小さな我がなでしこジャパンは可愛らして清楚な「大和撫子」そのものでした(泣)。
その美しい撫子という草花は「秋の七草」の一つに数えられます。「秋の七草」は1月7日に無病息災を祈って粥で食べる「春の七草」のように有名ではありません。万葉集の中で山上憶良が秋の七草については「萩(はぎ)の花、尾花(スズキのこと)、葛(くず)の花、撫子(なでしこ)の花、女郎花(おみなえし)、また藤袴(ふじばかま)、朝貌(あさがお)の花だ」と述べていたそうです。
撫子の花は花先に細かく切れ込みが入って、その一つ一つが集まり可憐な全体像を成しています。小柄な我がなでしこジャパンも、終盤は一人一人の見事なハーモニーで、美しく反撃を見せてくれ、一矢報いることでこの先に明るいものを感じさせてくれました。ただ、もう少し試合開始時間が遅かったら、伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」と一緒に楽しめたのになぁ。そこは残念でした。