怖いヤツ

No.602/ 2024年6月1日配信

 昔、クラスの中に普段は特に目立たなくて静かなんだけど、時として豹変する怖いヤツがいました。どちらかといえば「あっしには関係ございません」の「木枯し紋次郎」タイプですが、どこにでもいる普通の生徒です。ある時、よほど腹の虫のいどころが悪かったのかキレてしまい、青ざめた表情でクラスで嫌がられていた嫌なヤツをあっという間にやっつけてしまいました。

 最近ニュースで多く取り上げられているのが、「激症型溶血性レンサ球菌感染症」という感染症です。「溶連菌」自体は子供もよく感染する珍しくない菌らしいのですが、時として怖い激症型になるのだとか。昔、クラスにいたような生徒のように、キレても喜ばれる働きをすれば良いのですが、致死率3割の「人食いバクテリア」とも呼ばれる「怖いヤツ」に豹変するから大問題。

 キレた(激症型) 溶連菌は人間の抗体(白血球)からの攻撃を避けるための「防御ドーム」を作り、自身を守るのだそうです。大したヤツです。私たちの抗体ではその感染の進行を防ぐことができず、あっという間の高熱症状、手足の壊死や多臓器不全を引き起こしてしまいます。初見では見抜けず、症状が進んでからの組織検査となり、やっと感染症の判断ができるそうです。

 新型コロナの感染の「怖い期間」をくぐり抜けてきた私たちですが、まだまだ世の中には怖いヤツがたくさんですね。高齢者や糖尿病などの病気を持っている人、そして妊婦の方は特に注意をしてほしいそうです。そして、子供と接することの多い40代も感染発生数が増えているので要注意なのだとか。伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」を飲みながら、今日は少しため息。

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