アコースティック・チル

No.614/ 2024年10月1日配信

 10代の頃から音楽(ミュージック)が好きで、いつも魅力的な曲が身の回りに。高校時代の深夜放送で流れるレッドツェッペリンなどのロックや日本のフォークミュージックが受験勉強を通り越して、頭の中を占領していました。以来、音楽は何にも代え難い友人です。そこに最近やってきたのがApple Musicのサブスクで、嬉しい月1,080円の聴き放題というわけです。

 学生時代のバイト生活で出会った1950年代のモダンジャズ。私が社会人になった頃、さらに大きな流れになっていくフュージョン系の音楽。案外、ジャズの歴史の中で生きてきた感もあります。私ごときのちっぽけな人生の中にも、数えきれない音楽が通り過ぎていきました。さあ、何から聞こう、膨大な1億曲とも言われるライブラリー。和牛ステーキの食べ放題メニューのような幸せ。

 さて、私が真夏の夜、就寝時に流していた曲は? 1980年代のドナルド・フェイゲンの斬新なロックでも、楽しいフュージョンジャズ系のスパイロ・ジャイラでもありません。「アコースティック・チル」というアコースティックな曲で構成されたプレイリスト集。「チル」とは心地良い、まったりできるようなという意味らしいです。私はやっと最近知ったところ。(遅っ)

 危機的な熱帯夜をリラックスした状態で睡眠に誘ってくれたのはアコースティックギターやピアノをバックにした、癒し系ボーカル。ジュリエット・アイビーやリジー・マカルパインなどの女性ボーカリストを初めて知ることができました。その声は伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」のようにピュアで、前頭葉を優しくやさしく撫でてくれます。安らげる歌に乾杯です。

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