生姜ごはん
No.619 2024年11月21日配信
ペットボトル入りのお茶を買おうとスーパーの飲料水売り場を歩いていると、そこにはあの懐かしいドライ・ジンジャーエールがありました。若い頃、コークなどと一緒に飲んだ記憶があります。コークより少し洒落た感じがして、最初はまさかそれがジンジャー(生姜)で作った飲み物だとは信じられませんでした。とにかく不思議な味でした。そんなことを考えていたら、野菜売り場に。
単純な私は、すぐに生姜を手にしていました。今年は新米も高めですが、こりゃもう家人自慢の「生姜ごはん」に秋の食欲を任せなくてはと、野菜売り場で一人ニヤリ。家人にはどのように切り出せば気持ちよく作ってもらえるだろうかと、思案しながら帰宅します。デパ地下の栗おこわより、やっぱり我が家の「生姜ごはん」だよね。とにかく最高なんだから!と歯が浮くような台詞。
生姜の魅力はその香辛料としての風味がさまざまな料理を引き立ててくれるし、血行促進作用のある「ジンゲロール」という成分を含むところです。私は特に鯵の刺身が大好きで、おろし生姜にはお世話になりっぱなしだし、家人は蜂蜜を加えた生姜ドリンクで冬を暖かく乗り切ります。生姜の役回りを考えると食卓での主役にはなれないだろうけど、助演女優賞はもらえるはずです。
炊き上がった生姜ご飯からはえも言えぬ香しい食欲を誘う湯気が立ち昇っています。新米の魅力もさることながら、生姜の存在感は半端じゃありません。もう主役を喰っているようで、主演女優賞でも良いくらい。夕食を前にウキウキと伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」を準備します。こんな時間を持てる私は本当に幸せ者。私の「うまい」の連発に、家人の表情も緩んだまま。