五月病

No.24 / 2008年5月21日配信

今年新入社員として入社したK君に元気がありません。 ゴールデンウィーク後に本社から配属されてきた社員です。歓迎会の時も大はしゃぎだったし、支店勤務当初は元気いっぱいだったのに、どうしてでしょうか。忙しすぎるからでしょうか。仕事の手順を説明しているときも、何やら上の空の状態で、魂が感じられません。

 本社の新入社員研修でも、常にリーダーシップを発揮してきたという逸材。柔らかいまなざしの中にも、しっかりとしたやる気が感じられる好青年で、私の新人時代と較べれば月とスッポン。それにしても、気になる元気の無さ。五月病かな? と心配してしまいます。私の指導に問題があるのでは、と思うと何だかこちらも落ち着きません。

 問題を先延ばしにするほど、コストは大きくなる。よし、ここは伝承かめ壷造り・本格麦焼酎「源次郎」にお願いするしか無いだろうと、行きつけの飲み屋に強引に連れて行きました。「源次郎」はいつものように人の心を開かせ、問題解決に力を貸してくれます。本社に残してきた彼女とうまくやれていないそうで、早速私はK君の先輩の代わりに「本社への出張許可」を与えたのです。

 出張から帰ってきた翌日から、K君はすっきりした表情で仕事に取り組んでいます。ふふふ、男と女は会うのが一番。してやったりです。ところが、しばらくすると誰が言ったか、課長が縁を切りにいかせたという噂がまことしやかに流れてきます。実はK君の吹っ切れたような表情は違う意味を持っていたのです。ウウッ、裏目に出た、許せK君。今度はこちらが五月病になりそうな気配

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